TEAM NACS

TEAM NACS (チーム・ナックス)

TEAM NACSは、日本の演劇ユニットであり、北海道札幌市から全国にその名を馳せる存在です。メンバーは森崎博之、安田顕、戸次重幸、大泉洋、音尾琢真の五人で構成されており、彼らは演技、音楽、テレビ番組など多岐にわたって活動しています。最初は学生の頃に結成され、その後、多くの舞台やテレビに出演しながら、確固たる地位を築いてきました。

1. ユニットの結成

彼らが結成したのは1996年3月7日、北海学園大学の演劇研究会に所属していた面々が、卒業制作として一回限りのユニットを作りました。その公演名は『LETTER〜変わり続けるベクトルの障壁〜』であり、これがTEAM NACSのスタートとなりました。結成当初は一度解散した後、再び1997年に『RECOVER〜描き続けるもう一つの結論〜』で活動を再開しました。その後、北海道での活動を拡大し、全国ツアーなども展開するようになります。

2. 芸能事務所との提携

TEAM NACSは、CREATIVE OFFICE CUEという芸能事務所に所属しており、さらに大手芸能事務所アミューズと業務提携を結んでいます。この提携によって、北海道以外の活動をアミューズが、北海道内の活動をCREATIVE OFFICE CUEが担当するシステムが確立されました。これにより、彼らは全国的な人気を得て、観客動員数も増加していきました。

3. 活動の幅

TEAM NACSのメンバーは、個々に俳優やタレントとしても活動しており、特に大泉洋は映画やテレビドラマでの出演が多く、知名度を上げていきました。メンバー全員が揃う機会は少ないですが、主に3年ごとの本公演や、月に一度放送されるテレビ番組『ハナタレナックス』のロケ時などに顔を合わせます。これにより、彼らの団結力とチームワークは維持されつつ、個々の活動も尊重されています。

4. 地元への愛

特に北海道においては、TEAM NACSは地域の象徴とも言える存在であり、彼らが出演する番組は高視聴率を記録することが多いです。地元の人々は、彼らを親近感をもって見守っており、「近所のお兄さん」のような感覚で接しています。アミューズとの提携があったとしても、地元の仕事を大切にするという方針が一貫しているため、北海道のファンにも依然として強い支持を受けています。

5. グループ名の由来

TEAM NACSという名前は、元々演劇研究会内の蔑称が起源と言われていますが、その後、森崎が演じた役名の発音から「ナックス」という名前が広まり、最終的に現在のような形で定着しました。グループ名のロゴにも「North（北） Actors（役者） Club（集まり） Special（特別な）」という意味が後付けされました。

6. ファンと影響

TEAM NACSのファンには、それぞれに愛称があり、幕の内ファンを「子NACS」、森崎のファンを「子顔」などと呼ぶなど和気あいあいとした雰囲気が魅力の一つです。また、メンバー全員が劇団「惑星ピスタチオ」のファンであり、その影響も強く受けています。

7. 現在と未来

現在、TEAM NACSは全国的に知られる演劇集団となり、演劇業界でも「日本一チケットが取れない劇団」と称されることもあります。結成25周年を迎えた2021年以降も、メンバーたちは「解散の予定はない」と明言しており、舞台活動を継続していく意思を見せています。北海道出身の彼らの情熱が今後も多くの人々に感動を与えることでしょう。

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